コストカットだけじゃない!注文住宅を建てる際の補助金・優遇制度1|長期優良住宅

コストカットだけじゃない!注文住宅を建てる際の補助金・優遇制度1|長期優良住宅

2017年09月20日(水)6:00 AM
良い家を安く建てたい。誰しもが願うことですが、予算の中で理想の家を実現することはなかなか難しい課題ですよね。
そんな時に考えておきたいことは政府や地方自治体が実施している補助金制度です。

所定の条件をクリアし、行政から認定を受けた住宅には様々な優遇制度や補助金が存在します。
今回は認定を受けた住宅のうち「長期優良住宅」に認定されるとどのような補助金や優遇制度を受けられるのかご紹介しましょう。

・長期優良住宅とは?

長期優良住宅とは、国土交通省が認定する認定住宅のひとつで、簡単に言えば「長期間住宅を良好な状態で長持ちさせることのできる住宅」です。
長持ちさせるための条件をクリアすることによって認定されるもので、長期間長持ちすることにフォーカスしているので新築された時点だけでなく、将来のメンテナンスのしやすさも評価対象な点が特徴的です。
長期優良住宅の認定を受けるための基準として、「劣化対策」「耐震性」「維持管理・更新の容易性」「バリアフリー性」「省エネルギー性」「住居環境への考慮」「住戸面積」「維持保全計画」という項目をクリアする必要があります。

・地域型住宅グリーン化事業の補助金制度(長寿命型)

地域型住宅グリーン化事業という国土交通省が実施している事業に補助金制度があります。
長期優良住宅に認定された新築の木造住宅に適応される、中小工務店限定の補助金制度です。
一戸当たりの上限は100万円ですが、地元産業活性化の観点から、地域の木材を使用すると上限は120万円にもなります。
さらに、少子高齢化への対策として三世代同居対応の住宅には上限の範囲内で最大30万円の補助金がおります。

・各種税金の控除

長期優良住宅にした場合、税金の優遇措置は多岐にわたっています。
「住宅ローン控除」…控除対象の借入限度額は一般の住宅で4,000万円のところ、長期優住宅の場合5,000万円になります。
控除率は借入金の1%なので10年間で400万円のところ、長期優良住宅では最大500万円の控除を受けることが可能です。

「不動産所得税」…申請する際、課税標準から一定の控除額を引いた後に3%の税率をかけて算出される不動産所得税ですが、一般の住宅の場合1,200万円控除が長期優良住宅になると1300万円の控除を受けて算出されます。
「固定資産税」…一般の場合戸建てで3年間、マンションで5年間、税金を2分の1に減額される措置が、長期優良住宅の場合戸建てで5年間、マンションで7年間減額を受けることができます。

いかがでしたか?
長期優良住宅は長く住みすい家が認定されるものなので、補助金の有無に関わらず、住みたい家の理想的な姿ですよね。
ただ、その分工事費はかけることが必要です。 長期優良住宅に認定されるだけの基準を超えるには、通常の工事だけでは収まりません。 劣化対策や耐震強化は長期的に考えると良いものですが、それなりの費用や認定までの期間はかかります。 短期的な工事費か長期的なメンテナンス費用のどちらを優先させるのかがポイントだと思います。 これらの点もぜひ気軽にご相談ください。

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