あこがれの自然派ライフ!自然素材で健康住宅を建てよう4|木材の種類と特徴|前編

あこがれの自然派ライフ!自然素材で健康住宅を建てよう4|木材の種類と特徴|前編

2017年07月07日(金)6:00 AM

これまで3回に渡って木造住宅の特徴をご紹介してきました。今回から具体的な素材についてお話したいと思います。まずは木造住宅のカナメである木材についてです。木材は柱などの構造的な部分だけでなく、住宅の中でも最も私たちと接点の多い「床」にも使用されるので、木造以外の住宅構造をお考えの方にとっても重要なポイントです。今回はそれぞれの木材が持つ様々な特性の違いを2回に分けてご紹介しましょう。

・ヒノキ(桧)
 水に強く狂いが少ないため、土台や通し柱などの構造材に適していると言われています。比較的高価ですが、菌や虫に耐える力も高いことから古くから一般家屋、質の良いものは神社仏閣に使われるほどの木材です。伐採後から強度が増してゆき、100年はもつ木材として知られています。さらにヒノキといえば香りが良いイメージをお持ちのかたもいらっしゃるかと思いますが、そこも好まれる理由の一つです。

・ヒバ(桧葉)
こちらも湿気や水に強いため、ヒノキと同じく土台や通し柱などの構造材に向いた木材です。比較的安価ながらも菌に強いという特性から、やはり神社仏閣でも多く使用されます。どれほど菌に強いかというと、菌への耐性性から料理店で使用される高級まな板として愛用されることも多いくらいです。

・クリ(栗)
クリの木は、耐久性、耐水性、さらには虫の害にも強い木材として知られ、昔から土台の材料として活用されてきました。価格は並で、硬質ではあるものの割れやすいという特徴も持っています。漆などの塗装によって木目が美しく出ることから家具にも多く使用される木材です。

・サクラ(桜)
国内では「ヤマザクラ」が多く流通していると言われています。やや安価ですが、虫害に強く、狂いや反りが少ないのと同時に粘りのある強度を持つため本当に良い材は値が上がり続けています。しっかり手入れを行えばどんどんツヤが出てくるのも特徴の一つです。

・スギ(杉)
鴨居や廻り子などの造作で好まれる比較的安価な木材です。狂いは少ないものの、柔らかさがあるため構造材としてではなく造作一般に使用されることが多いことが特徴です。戦後積極的に植林されたスギは流通数も多く、手伝い安価な木材として知られています。スギの香りをつけた日本酒が存在することから分かるように、建物に使用してその芳香を楽しめる木材です。

いかがでしたか?代表的な木材を5種類ご紹介しましたが、まだご紹介できていない木材もあるので後編に続きます。次回も引き続き木材の種類と特徴をお話します。


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