あこがれの自然派ライフ!自然素材で健康住宅を建てよう3|木造住宅のデメリットと対策

あこがれの自然派ライフ!自然素材で健康住宅を建てよう3|木造住宅のデメリットと対策

2017年07月05日(水)6:00 AM

新規着工の55.5%が木造住宅を選ぶ理由であるそのメリットをご紹介しました。しかし当然ながら一方でデメリットもあります。今回は、木造住宅のデメリットとその対策方法について理解を深めましょう。

・耐久性の不安
木造住宅の耐久性は鉄筋コンクリートや鉄骨構造に比べると劣ると言われています。しかし、定期的なメンテナンスと住み方によっては長く住み続けることができますのでご安心ください。特にポイントとなるのが防蟻点検、配管関係、外装のメンテナンスです。また、耐久性を長期間保つには新築時の配慮も欠かせません。設計者への構造計算の確認や地盤の調査は必ず行いましょう。隣地が強固な地盤であっても地盤調査をし、必要に応じて地盤補強工事を行いましょう。築100年以上の木造建築も珍しくないので、きちんとメンテナンスをすれば長く住めることがお分かりいただけると思います。

・火災に弱い
木=燃えるものというイメージの通り、木造住宅は鉄筋コンクリート構造の住宅に比べれば火災に弱いと言えます。それに伴って木造住宅の火災保険料は、他の構造の住宅より約二倍かかります。
ただ、火事が起きた際は木造構造であろうがなかろうが、大規模なリフォームまたは立て直しが必要になります。他の構造との大きな違いは燃えるか燃えないか、ではなく延焼を防ぐ能力の差です。鉄筋コンクリート構造なら火事でも燃えないというわけではないのです。
また、外装に防火サイディング(外壁の仕上げ材)や防火戸を用いることで延焼を防ぐ役割を果たしてくれるので、万が一の場合は避難するまでに十分な時間を稼ぐことができる構造だと言えます。

・耐震性の不安
木造住宅のデメリットとして、特に心配されるのが耐震性です。しかし、考えてみてください。日本にはなんと築1300年の現存する世界最古の木造建築があります。木造は地震の多い日本で昔から伝わる工法です。地震へのノウハウは長い間蓄積されており、耐震性は十分に備わっていると言えます。

・シロアリを代表とする害虫被害
地震や火災などの大きな心配もさることながら、シロアリも実は大きな脅威になり得ます。鉄骨造や鉄筋コンクリート構造にはない、木造住宅ならではの悩みですよね。しかし、これも対策によって解消できる悩みです。具体的な対策として、5年ごとの防蟻点検と薬剤散布を必ず実施し、また設計の時点でシロアリ駆除や対策をしやすい構造を心掛けることも手段の一つです。

いかがでしたか?木造住宅ならではの問題から、意外にも木造住宅だけの問題ではないものも数多くご紹介しました。対策を正しくすることで木造でも長持ちするという事を知っていただけたのなら幸いです。さて、一口に木材といっても様々な木材がありますよね。次回は各木材の種類と特徴をご紹介しようと思います。


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