あこがれの自然派ライフ!自然素材で健康住宅を建てよう2|木造住宅のメリット

あこがれの自然派ライフ!自然素材で健康住宅を建てよう2|木造住宅のメリット

2017年07月03日(月)6:00 AM

前回は、日本で代表的な住宅構造と特徴をご紹介しました。お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、鉄骨造住宅と鉄筋コンクリート造住宅は防音性や気密性など似通った部分が多いです。つまり、逆を言ってしまえばそれだけ木造住宅のメリットは他の2つに比べて特徴的であるといえます。今回は特に「木造住宅のメリット」についてご紹介しようと思います。

・お手軽な建築費用
まず木造建築の魅力として挙げられる特徴は「安価な建築費用」です。使用する木材によって差はでますが、他の構造比べてコストが割安です。

理由1:材料費が安い
コンクリートや鉄骨に比べて木材の材料費が安いため、単純に全体のコストが安くなります。

理由2:工費が短い
鉄筋コンクリートの工期は8カ月程度、木造の工期は4カ月~6カ月程度と、大きな差があり、その分必要な人件費が安くなります。坪単価(1坪あたりの金額)で比較すると
木造=30万円~80万円
鉄骨=50万円~90万円
鉄筋コンクリート=60万円~100万円
となり、最もお手軽であるということが分かっていただけるのではないでしょうか。

・自由度が高い
木造軸組工法の場合は、建築基準法などの法的基準を満たす限り、間取りやデザインなどを自由にプランすることができるため、注文住宅に向いた工法であるといえます。リフォームや増築への適応能力も高いので、家族の形態の変化にも柔軟に対応できるということです。長年暮らす住宅においては重要な要素ではないでしょうか。

・木材による精神的なメリット
コンクリートに囲まれている時と、木材に囲まれている時、どちらがリラックスできますか?コンクリートと木、触れてみてどちらの方が心地よいですか?木材に囲まれた暮らしは、人間や生き物の精神を落ち着かせる効果があることが科学的に証明されています。木に触れると、なんだかホッとしたという経験がある方もいるかと思います。木材は自然物ですから、木目によって視覚から癒しを受け、木の匂いは疲労回復に効果があり、実際に木に触れることで人間の脳は安定するといわれています。暮らしの中心となる「家」でリラックスできるということは精神的にも大切なことですよね。

・木材の持つ調湿効果
木材の持つ力のひとつに、調湿効果があります。冬の乾燥した時には木材は蓄えていた水分を空気中に放出し、逆に湿気の多い時期では、空気中の水分を吸い込んでくれる働きがあるので、結露やカビの発生も比較的抑えられます。日本は季節によって湿度が大きく異なるので調湿という機能のある木材建築がいかに日本の風土に適しているかお分かりいただけるのではないでしょうか。

いかがでしたか?現代においても新規着工の住宅のうち55.5%は木造住宅です。安価で自由度も高く、日本の気候にも適しているという「木」の特徴が、半数を超える方が木造住宅を選ぶ理由になっています。しかし、一方でデメリットもあります。次回は「デメリットとその対策」についてご紹介しましょう。


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