注文住宅を建てる際に知っておきたい専門用語 ~本体価格~

注文住宅を建てる際に知っておきたい専門用語 ~本体価格~

2017年07月15日(土)6:00 AM

家は一生で一度の大きな買い物だからこそ、事前に下調べをして、後悔のないマイホームを建ててもらいたいものです。
もちろん家そのものが良いということは家族の満足度に直結しますが、考えておくべきことは家の問題だけではありません。
大きな買い物だからこそ付きまとうのが「お金」の話です。何十年というローンで月々返済額があるわけですから、事前に長期的で金銭的なことも家族で話し合っておくべきなのです。

住宅のお金の話の中で、「本体価格」という言葉を聞いたことはありますか?
「坪単価※ただし本体価格」という住宅価格の表記を見たことのある方も多いと思います。
この本体価格は住宅の何を意味するのでしょうか。今回は住宅の「本体価格」についてお話していきます。

まず、本体価格という定義ができた理由としては、建て主にとって注文住宅を建てるのに目安になる価格表記が必要だったからです。
そもそも住宅の価格がその土地の条件や家の内装などの注文内容によって大幅に変わってくるものなので、家自体が安くても土地が高いと必然的にローンで支払うべき金額は増えてきます。

つまり、本体価格は建物だけの価格であり、実際に建つ家のことではないということです。

では、この本体価格に含まれるもの、含まれないものは実際にどんなものがあるのでしょうか?
具体的には下記の費用が挙げられます。

<本体価格に含まれるもの>
・地盤改良
・運搬工事費
・仮設工事
※ハウスメーカーが定める標準的な敷地の場合

<本体価格に含まれないもの>
・屋外の給排水工事
・ガス配管工事
・屋外の電気工事
・設計費
・地盤調査費
・敷地測量費
・外構工事
・照明器具、空調工事

このように、本体価格は申請手続きにかかる費用や、付帯工事費、オプション工事費を除いた費用になっています。
本体価格の範囲内で設定されている標準仕様が自分の希望とマッチするものであれば、追加の価格は抑えることができますが、標準仕様が希望に合わないと大きな差額が生じてしまう可能性もあります。
特にキッチンや水回りの設備はものによって高額になってしまう可能性もあるので、事前に本体価格の標準仕様が何を示しているのかは確認しておきましょう。


注文住宅を建てたいとお考えの方はこだわりを持っている方が多いと思いますが、やはり標準仕様と異なってくる部分というのは費用が増えてしまいます。
ご自身の妥協できるポイントと妥協できないポイント、費用とこだわりの部分のつりあいをしっかりと考えておきましょう。


  |  

ライフスタイル別 建築サポートオリジナル住宅

過去の記事