資金計画を成功に導くポイント-その3.頭金の必要性-

資金計画を成功に導くポイント-その3.頭金の必要性-

2017年06月27日(火)6:00 AM

夢のマイホーム実現に良い土地や良い物件を手に入れることは非常に大事ですが、

購入後住宅ローンを払うのに精一杯で生活もままならないとなると全てダメになってしまいますよね。

前回まで、マイホーム購入に必要な費用や住宅ローンについてみてきました。

今回は、住宅購入に際して初めに支払うお金である、頭金についてみていきましょう。

 

 

頭金は2割以上必要??

現在は頭金を必ずしも購入金額の2割以上用意する必要はありません。

では、なぜこのような俗説が広まっているのでしょうか。

実は、以前までは住宅ローンの借入限度額が購入金額の8割まで、という制限がありました。このため、必然的に2割以上は頭金を用意する必要があったのです。この名残が今も残っているのだと思われます。

 

また、住宅ローンが払えなくなった場合家を売りやすくする、ということも目的としてあります。

新築の場合、住宅価格の23割は家の価値ではなく、ハウスメーカーや工務店の利益だと言われています。ですから、実際の家の価値は購入金額の78割であるのです。

仮に家を買ってすぐに住宅ローンが払えなくなると、新築の家を売ってチャラにしようと考えます。

このとき頭金がなければ、実際の家の価値は購入金額の78割であるので、負債を被ってしまいます。

こういった自体を予防するために、2割以上の頭金を用意する場合があるようです。

 

実際に必要な頭金っていくら??

では、頭金を貯める本来の目的は何でしょうか?

その目的は、住宅購入後、住宅ローン返済額を払っていける値段に抑えるためです。

ですので、住宅ローンをきちんと払っていくことが出来るのなら頭金は必要ありません。

そのため、自分が欲しい家を建てて住宅ローンを返済していくために頭金がいくら必要かを計算していくことが必要です。

 

実際の計算方法

以下の3つの段階に分けて計算していきましょう。

 

1.欲しい物件を買うと合計いくら必要か計算する

欲しいと思った土地や物件を購入するのに必要な金額はいくらか、また税金などの諸費用はどのくらいかかるのかを計算します。

 

2.支払える住宅ローンの借り入れ額を計算する

この計算を詳細に行うには「キャッシュフロー表」という表を用います。

自身が毎月返済できそうな金額から固定資産税の約1万円を差し引いた金額と、何ねんでローンを返済するかという二軸が交わるところにある数字が、住宅ローンを借りても問題ない金額と言えるでしょう。

 

3.貯める必要がある頭金を計算する

1で計算した合計費用から2で計算した住宅ローンの借入額を差し引いた金額が頭金として必要な金額となります。

 

いかがでしたでしょうか?

頭金はやみくもに貯めるのではなく、住宅ローンの支払いが難しいと判断した場合に初めて考えるものだと分かりましたね。

それぞれの費用がなぜ発生するのかをきちんと理解し、無理のないマイホーム作りを実現しましょう。


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