注文住宅には資金計画が不可欠って本当? 立て方を解説します
2018年05月24日(木)6:00 AM
「念願の注文住宅を建てることになった。子供の養育費を考えるとお金のゆとりは欲しい。老後の蓄えも勿論欲しい。となると、資金計画を立てることになるだけれども、どうすればいいのかよく分からない。」
「家を建てる時に資金計画を考えた方がいいと聞いたけれども、本当?資金計画ってどういうこと?面倒くさそうだけれど、いったい何なの?」
このようにお考えの方は多いと思います。確かに資金計画を日常生活の中で立てる機会はそう多くないですし、困るのも無理はないでしょう。
そこで今回は資金計画の立て方やそのポイントなどをじっくりとご紹介していきます。
■どれくらい使えるかチェックすべし!
資金計画とは、家を建てる時にどうお金を使っていくかの計画のことです。なるべく理想的な家を建て、なおかつ家を建てた後に多額の出費に苦しまないようにするには、資金計画が不可欠です。
例えば、資金計画を立てないと、家にお金を使いすぎたために
「毎月の返済額が多すぎて家計を圧迫している。なんとか生活することはできるが、休暇に家族と旅行に行くゆとりはない。子供がもう少し大きくなって大学に行く時のことが心配になってきたし、それは奨学金で賄えるとしても、今度は老後の資金が心配。これから大丈夫だろうか。」
ということになりかねません。
となると、資金計画で考えるべきことの一つは何といっても、どれくらい家に関することにお金を使えるかでしょう。
■使えるお金の量はキャッシュフロー表を書いてチェック
では使えるお金の量はどのようにして判断するのでしょうか。それはキャッシュフロー表を書くことにより分かります。
キャッシュフロー表とは、お金の出入りを考える表のことです。子供の学校入学、卒業、結婚や、マイホームの購入、二代目の車の購入と言った起こり得るイベントを想定しながら毎年年収がどのくらい入ってくるか、どのくらいお金を使うか、資産はどの程度入ってくるかを考えていきます。
この表を作成することによってどれくらい家計にゆとりがあるか確認することができます。
さらに、どれくらいまでならライフイベントを難なく迎えられそうかも判断することができます。
勿論キャッシュフロー表には限界があります。
というのも、現在の延長線上でしかお金の出入りを考えられないからです。
例えば、極端な例ですが、もしも、これから学費も塾の費用も一切かからない社会になるとしたら、教育費はほぼいらなくなりますが、現代の社会ではこれは想定外でしょう。キャッシュフロー表に組み込むのは現実的ではありません。
このような欠点があるとはいえ、キャッシュフロー表がお金を考えるうえで目安になるのはほぼ確かです。
ぜひキャッシュフロー表を書いてはいかがでしょうか。
■家以外にもお金がかかる
さて、キャッシュフロー表を書いて割り出したお金、実はそっくりそのまま家代(と時に土地代)に費やすわけにはいきません。
実は家を建てる時には様々な雑費が必要です。
代表的なものはローンの利子です。利子としてつくのはせいぜい数%ですが、家という大金に科せられると馬鹿にならない金額になります。
ローンのプランにも色々あるのですが、特に複利というタイプの利子を課すローンは要注意です。
利子がついて増えた額に対してさらに利子がついていくという塩梅で、返済額が予想以上に大きくなります。
以上より決して利子は無視できるものではないでしょう。
他にも様々な費用が掛かってきます。
例えば、保険金です。火災保険や地震保険に入る方は多いと思います。そうなると当然保険金が発生します。
他にも登記する際に税金が発生しますし、あまつさえ契約を交わすときに税金を払わねばなりません。
勿論、これらの金額は家本体の価格と比べると小さいとは思いますが、後で慌てないように心づもりをしておくとよいでしょう。
多くの場合では諸経費が全体の費用の3割ほどと言われています。
■優先すべきところを決めるのがカギ
使える金額が決まったら、いよいよどこにどれだけのお金を使えるか決める段階に移ります。
コツは優先順位を決めてしまうことです。
というのも、そうしないと「ここもそこも。」とどんどん予算が増えてしまうからです。
家には様々な要素があります。
例えば家の広さや家の機能、家の見た目などが挙げられます。
どれもお金をかければ良いものが手に入ります。
お金を無限に使えるのであれば話は別ですが、そうでないならば、自分にとってどれが一番大切なのかを考え、自分が持っている資源をその部分に重点的に費やしましょう。
■まとめ
以上、資金計画の立て方についてご紹介してきました。
将来、思わぬ大量出費に焦らないためには
・使えるお金の量を決定する
・そのためにキャッシュフロー表を使う
・使えるお金の範囲内で建てる
・そのために優先順位をつける
これらが有効なようです。
億劫に感じるかもしれませんが資金計画をきちんと立ててくださいね。
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