自然素材の家に住む。珪藻土の注文住宅のメリットとデメリット

自然素材の家に住む。珪藻土の注文住宅のメリットとデメリット

2018年01月26日(金)6:00 AM

自然素材の注文住宅をお考えの皆さま!
珪藻土(けいそうど)という文字をみたことはありませんか?

自然素材には漆喰(しっくい)、無垢材、珪藻土などの種類があります。

今回はその中でも「珪藻土(けいそうど)」についてお話したいと思います。

■珪藻土とは

珪藻土とは植物性のプランクトンの死骸が海の底で堆積してできた土のことです。昔から使われている素材で、糊(のり)と混ぜて壁に使われる代表的な自然素材です。

■珪藻土のメリット

〇湿度を調節する

珪藻土には無数の小さい穴があいており、湿度が高い場合は湿気を吸い込み、湿度が低い場合は湿気を放出する機能を持っています。
湿度を40~60%に保ってくれるため、人間にとってはとても快適な湿度が維持されることになります。

〇熱を通しにくい

珪藻土は熱を通しにくいという性質があるので、冬などで外気が冷たい場合でも家の中の空気は大して冷たくなりません。夏の場合でも同様で、外気が暑かったとしても家の中の温度は少ししか上がらないのです。熱を通しにくいという性質があれば季節関係なく快適に暮らすことができます。

〇においを消してくれる

珪藻土は家の中のにおいを消してくれる消臭の機能があります。そのため、ペットを飼う場合、忙しくて頻繁には家の中が掃除できない場合でも、比較的においが気になりません。

〇火に強い

珪藻土は火に強く、もともと七輪などに使われていました。
もし、火事が発生しても火が回る速度が遅くなるというメリットがあります。

■珪藻土のデメリット

〇触ったら粉がつく

珪藻土で作られた壁は触ると粉がつきやすいのです。最近では、このデメリットを解消した製品も発売されていますが、まだ粉が付く製品の方が多いでしょう。また、地震が起きた場合にヒビが入りやすかったり、画びょう等で穴をあけたらそこから壁が欠けていったりする可能性があり、耐久性の面では不安が残ります。

〇施工の手間がかかりその分費用が掛かる

珪藻土は施工にやたらと手間がかかってしまうので、その分値段が高いです。
自然素材自体、通常の建材に比べると値段は高いうえに施工費用がかさむのは、予算が厳しい人にとっては痛手かもしれません。

■おわりに

今回は自然素材の中でも珪藻土についてお話しました。
珪藻土は調湿、断熱、消臭、耐火に優れていますが、劣化しやすく値段が高いというデメリットもあります。
他にも漆喰や無垢材などの自然素材もあるので、比較してご自身に合ったものを選ぶのが良いでしょう。


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