耐震・免震・制震の違い

耐震・免震・制震の違い

2017年10月17日(火)6:00 AM

こんにちは、有限会社建築サポートです。

近年、日本では大規模な震災が多く発生しており、住宅の倒壊などが当たり前のように起こっています。しかも、ある地震での、死因の割合は、住宅倒壊によるものが高いという事実があり、家自体が死因になりかねないのです。

高いお金を支払って建てた家が地震によって倒壊し、さらには人の命までも奪ってしまうのは、本当に悲劇的です。そうした事態にならないためにも、建物の地震対策の補強工事を必ず行っておく必要があります。

そこで、今回は、建物の地震対策の補強工事の種類とその特徴についてお話させていただきたいと思います。

■補強工事の種類その1 耐震工事

耐震工事は、文字通りですが、地震によって発生した揺れに耐える力を建物につけさせる工事のことを指します。具体的には、壁や柱の強度を上げるために、なるべく強度のある素材を使って建物を補強したり、耐震ブレースと呼ばれる金属の補強材で建物を支える工事のことです。

こちらの工事のメリットとしては、建物自体の強度が強化されるので、建物の倒壊の危険性が下がります。また、比較的、簡単に工事がしやすいです。

しかし、デメリットも存在します。デメリットは、建物全体に自身の揺れがそのまま直接的に伝わってしまうという点です。

ですので、住宅内の家具が壊れたり、それによって壁に傷が付いたりしてしまう恐れがあります。

■補強工事の種類その2 免震工事

 

こちらの言葉は聞き慣れない方も多いのではないのでしょうか?こちらの工事は、建物の基礎と土台の間に免振装置を置くことで間接的にそれらをつなぐ工事です。イメージを言うと、建物の基礎と土台がバネで繋がっている感じです。

ですので、揺れがバネの部分で吸収され、建物自体が揺れにくくなります。メリットとしては、耐震と違って、揺れを吸収しますので、やはりその揺れにくさにあるでしょう。

しかし、工事自体がおおがかりになってしまうデメリットが存在します。

■補強工事の種類その3 制震工事

 

制震とは制震材を設置して、建物が揺れを抑える力をつけさせる工事のことを指します。こちらは免振工事に似ていて、考え方としては、特殊な装置、あるいは、建材を取り付けることによって揺れを吸収できるようにする工事です。

こちらのメリットとしては免振工事に比べて工事の規模が小さいので、手間とお金がかからない点だと言えるでしょう。ただ、その分、免振工事に比べて揺れてしまうのがデメリットだと言えるでしょう。

 

 

いかがでしたか?

地震対策は命にかかわることなので、しっかりと情報集めをして、業者に工事をお願いするようにしましょう。


  |  

ライフスタイル別 建築サポートオリジナル住宅

過去の記事